脱ポジティブ思考
先日ある受験生の生徒さんとの会話で、
「◯◯大学の数学の問題できんかった!英語はできたけど、、、
絶対落ちたし、一生ダメ人間や!」
これにはいくつかの思い込みが含まれています。《①全か無か思考》
《④マイナス化思考》《⑤結論の飛躍》《⑥拡大解釈と過小評価》
《⑨レッテル貼り》が該当します!
人間には一般的に10個の思い込みのパターンがあると言われます。
① 全か無か思考
ものごとを白か黒かのどちらかで考える。
② 一般化のしすぎ
たった1つよくないことがあると、世の中すべてそうだと考える。
③ 心のフィルター
たった1つのよくないことばかり何度も考える。
④ マイナス化思考
よいできごとを無視してしまう。
⑤ 結論の飛躍
根拠もないのに、悲観的な結論を出してしまう。
⑥ 拡大解釈と過小評価
自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。
⑦ 感情的決めつけ
理性的にものごとを評価せず自分の感情で評価してしまう。
⑧ すべき思考
何かするときに、「~すべき」とか「~すべきでない」と考え、そうでないと罰でも受けるように感じる。
⑨ レッテル貼り
「自分はダメ人間だ」のように極端なかたちで一般化して、レッテルを貼ってしまう。
⑩ 個人化
よくないことが起こると何でも自分のせいにしてしまう。
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先程の生徒さんでは『英語ができた』という認識と、まだ落ちたかどうかは分からない。
仮に今回の試験がダメだったとしても
それで一生ダメ人間になるという推論は誤りに近い。
具体的に数学のどの単元ができなかったか冷静に分析して、
即弱点克服の行動に移し次の試験に生かしてほしい。
ネガティブでも、はたまたポジティブでもなく地に足をつけた現実的な思考で
勉強を続けてほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。